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AI生成トレーラーの戦慄

このAIの作ったアルプスの少女ハイジのトレーラーだけど、すでに何十回も見てしまった。しかし、うーむ、これは素晴らしい作品だな。まさに宮崎駿いうところの生命に対する侮辱、そのものだ。

それなのにオレにとってはこれは最大限の賛辞を捧げたくなる代物に映ってしまうわけで、これってこのオレのなんらかの人間的欠陥なような気すら、してくる。

まさに、早く人間になりた~~~い、みたいなもんかもな。

そうだ。まだ人間のいない太古の時代から、生命が死屍累々の果ての恐ろしい努力を積み重ねてきた、その生命の深い深い奥底に沈むドロドロの沼の中から、AIがなにかを掴みだして投げ出しているような印象を受ける。

まさに、AIそのものが、早く人間になりた~~~い、と叫んでいる、その声が聞こえてくるようだ。

これはおそらく、僕がその昔読んでショックを受けた、フロイトの精神分析学入門の中の彼の言葉を想起するからかもしれない。彼は、人間の無意識の底にある得体の知れないエネルギーである「エス」というものについて語っているのである。エスには善悪も時間も空間も無い、という言葉に深い印象を受け、戦慄したものだ。

というのは、僕にはそのエスが認識できるからだ。これはおそらくなんらかの自分の先祖からの遺伝だと思う。そういう問題意識のようなものがどこかにすでにあって、自分はそれを持っているのだと思う。

それにしても、四則演算をでたらめに組み合わせるだけで、そのエスの姿をこうやって白日の下に曝け出すことができるとは、真に驚きだ。

ChatGPTやBardは、すでに人類に抹殺されてしまったので見えなくなったが、AI映像の方はたぶん一般民衆が鈍感なせいで抹殺対象にまったくならなかったのだろうな。

恐ろしいことになったもんだ。