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バカ

大学のころは若くてバカで元気なので、だいぶむちゃをしたが、死んだりしなくてよかったな。

酔っ払って、夜、近所の往来を前転で全速力で縦横無尽に転げ回ったりしたっけなあ。交差点に車が来たら一発で轢かれるもんな。守護霊が守ってくれたのかな。

かくのごとく若者というのはバカで(僕みたいなのは)、そのせいでむちゃで向こう見ずなことをしまくる。でも、そのバカはクリエイティブの源泉になってるのよね。バカじゃないとホントの創造はできません。若いときバカなのはいいんだが、社会に出て、いかに成功するまでの長い期間、そのバカを維持できるかが問題だ。それが有名なStay foolishの意味だ。

カラマーゾフの兄弟の中でも、作者が「分別臭い若者には価値がない」とはっきり言ってるしね。でも、ひょっとして、オレ、それを大学時代に読んで、そっか、分別って悪なんだ、と思ってむちゃしてたのかもな?

オレのむちゃは40になっても治らず、超優良会社(NHK)を47歳で辞めて起業して失敗、4年後にリストラされて、50代でスウェーデン行き。

自分で振り返っても十分にバカで、自分のまわりの人たちにも多大な迷惑をかけ、今に至る。で、クリエイティブだったか、というと、モノはたくさん作ったが、ま、そこそこだった。

さすがに、いま、前期高齢者になっちゃって、バカ度は減ったと思う。

それに、Stay hungry, stay foolishって言葉で歴史的演説をしたスティーブ・ジョブズも、死ぬ前には後悔の言葉を述べたらしいしね。

でも、ひょっとすると、もう一回ぐらい超バカなことするかも(笑

さようならスウェーデン

某所で書いたことだが、ブログらしい話なので、ここでも。

2024年1月の末でスウェーデンの大学をリタイヤした。11年ほどになるけど、長かったな、いろんなことがあった。

昨日、リタイヤする僕のためにティーパーティーを開いてくれた。スウェーデンではこれをfikaと言うんだけどね。いろんな人と話したけど、みんな優しくてちょっと感動した。

結局、僕にとってスウェーデンが良かったことは、異国北国のスウェーデン人だって極東の自分と同じ、共感もすれば人情もある同じ人間だった、ということが分かったこと。

そして、先方のスウェーデン人にとって僕がいることが良かったことは、勤勉で真面目な日本人にもMasakiのようないい加減でルーズな変わった日本人もいるということが伝わったこと、かなと思う。

日本人の少し変わった一面を知ってもらうのに、わずかながらも役に立ったと思う。

ありがとう、さようなら、スウェーデン。