自分は30歳をすぎたぐらいにホームページを始めた。今もそうなように、そのころからやたら文章ばかりのサイトであった。そのホームページの一つのコーナーがこの「どうでもいいこと」で

「どうでもいいことは真面目な文にするのがめんどくさいので対談ものにする」

という文句で始まる独り言対談である。どうでもいいこととか言いながら、その内容はそれなりにクソ真面目だったりして、自分の若いころのノリそのものな文章であった。でも、ほどほどで飽きてしまったらしく、それほど増えもせず、古いページに放置されていた。

その後、数十年がたち、いまから数年前に、僕は不本意ながらとある会社をリストラされて無職になり、初めてハローワークなるところに通って職探しをしていた。僕が精神的にいちばん弱っていたころである。

そのとき、古い自分のホームーページを眺めていて見つけたのがこのシリーズだったらしく、ミクシィの日記で再びこの独り言対談を書き、それで再開となった。

始めてみると、この対談形式の文を書くことはなかなかに楽しく、半ば自虐的に、半ば呑気に、半ば昔ながらずけずけと、弱っている自分を慰めながら、ときどき書き散らしていた。

そんなこんなでそれなりの量になったので、ここにまとめておくことにした。

ということで「新どうでもいいこと」というのが50過ぎの自分、「元祖どうでもいいこと」というのが30過ぎの自分の書いたものだ。元祖の方は雑文集に入れた過去文と同じものである。

古い順に並んでいる。たぶん、これからもときどき書くだろうから、追加して行くことにする。

2013年4月