これまた、ホントどうでもいいことなんだが

だから、どうでもいいことに書くってか

いや、ホントはあんまりどうでもよくないんだが、ツイッターに書けないのよ

なぜ?

気を悪くする人があれこれいそうだし、まあ、ちょっとした悪口になっちゃうしね

悪口は、言わない方がいいなー まっとう批判するのなら、いいと思うけどね

いやー、オレも何十年前かまではずっとそう思ってたんだけど、もう、そうもいかなくなっちゃったのよ。公の場で批判もできなくなったよ。人間関係が広がっちゃったせいで、誰が見てるかわかんないだろ?

しかし、公で批判もできない、ってことになると、こりゃやっかいな世界だぜ、おまえよくそれで良しとしてるな。ちょっと意気地のないやつじゃないか?

ま、いいさ。ここでまた自虐に走るのも何なので、言いたいことだけ友人限定で言っちゃうか。

おう、言ってみな

今日の午後、ゴヤについていくつかツイートしてさ、まあ、最終的にはゴヤを賛美したんだ

お前はゴヤ、好きだからなー。今朝もずっとゴヤの画集やら版画集やら、見てただろ

ああ、ホント好きなんだよ。いや、好きなんてのを通り越していて、オレにとっては超特別な芸術家なんだ。 で、ツイートで、人の夢に定期的に現れる悪夢に似たイメージとか、油絵の色彩の恐ろしいほどの美しさ、とか何とか書いたわけだ。ま、独り言に近いんだけどさ

それで?

そしたら、とある人からリツイートって言うの? 返事が来てさ、まあ、その人はオレは見知らぬ人なんだけど、「私もゴヤが好きです」と、来た

へーえ、でも知らない人なら別にいいじゃん、関係ないし

まあ、そうなんだが、それで、その後に、「この画家の作品を是非見てください、私が扱ってる画家さんです」、と来た

なんだ、ただの宣伝じゃないか。そんなの無視すりゃそれで済む話じゃん

それもそうなんだが、リンクがあったんでクリックしたんだよ。そしたらその画家さんの作品がどばっと出てきてさ、それがまたヒドイもんでね。。。

なるほど。お前は絵画の趣味が偏狭だからなー、仕方ないだろ

その画商さんは女性でね、音楽なんかも扱ってるし、要はアート全般をプロデュースする人らしいんだ

そのひどい絵、ちょっと見せろよ

いや、ここにはやっぱり載せられないな。日本人だ、とだけ言っておこう

載せられないなら、こんなところにも書くなよ

だから「どうでもいいこと」ってことで書いてるんじゃんよ。ちゃんとした文章じゃ、書けねーぜ

なんか趣旨がねじれてる気がするな、ま、いいや、それでどんな風にひどいわけ? その画商女性は何を勘違いしてるわけ?

まあ、モジリアニの肖像にナイーブアートを混ぜて、ブリューゲルやボッシュの雰囲気も少し入れて、少しの不可解、少しの棘、少しの悪を混入させて、アンリ・ルソーの色彩から輝きを抜いて、日本的なブラウンな色調にまとめて、最終的に子供向けの絵本にした、みたいな絵だよ

ははは! なんだそりゃ!!!

あの作品をゴヤと同列に語るというのは、オレには到底許すべからざる犯罪に近いな

犯罪と来たか、ははは、お前らしいじゃないか。ゴヤの絵を土足で踏んづけられたみたいな気がするんだろ?

ああ、そうだな。どうしても、そう感じてしまうな

しかし、その画商の女性にはゴヤとその画家が同じ土壌の上にあるように見えるんだろ? 無知ってのは怖いな

その女性は自分のブログの中で、その画家についてけっこう書いているんだけど、それも読んじゃったのよ

そういうのってさ、無視して、避けて通った方がよくないか? そうやってかかずり合うのはお前の悪い癖だよ

それは同意しておこう

でも、どうしてもクリックしてしまうんだな? 

そうなんだよ。こればっかりはインターネットってやつの本当に悪いところにオレも見事にひかかってしまっている、としか診断しようがないな。あまりに見るのが簡単だからさ、ついついクリックしたり検索したり、しちゃうんだわ、これが

気持ちは、分かる

その女性、その日本人画家さんの絵に関して語るに、色彩のすばらしい美しさ、とか、画面の上に引かれる線の間違いの無さ、とか書いてんの。オレの目で見ると、色彩は醜いし、線は間違いだらけなんだけどな、まいったな。。。

まあ、仕方ないよ、見る目が無いんだろ。それにしても、お前って、絵を自分で描かないくせしてよくそこまで断定口調で絵画の色と線を語れるもんだな、偉そうに

これまでさんざん、いい絵画を見たからな、その延長でもの言ってるわけ

でも、描かなけりゃ絶対分からないことはあるぜ。お前だってギターを弾くから、聞いてるだけで弾かない批評家の盲点をすぐ見つけるだろ、それと同じじゃないか?

ああ、でも、オレ、実は少しは絵、描くんだぜ

え? お前、描くの? なにを?

いや、すごく昔は絵が得意だった

いつ?

小学生のとき

小学生の図画が得意って、お前、意味ないだろ

ま、そうなんだが。でも30歳ぐらいのとき、会社で美術部に入ってて、ペン画を数枚提出したんだが、一応プロの画家に少しだけデッサンを褒められたぜ

ほーんと? あ、お前、ちょっと自慢したいんだろ、今、ははは

自慢というほどじゃないんだけど、一応、オレも少しぐらいのデッサンを描ける、って言いたかっただけ

はいはい、わかりましたよ

ああ、それにしても、またグダグダ書いてしまったな。やらないといけない仕事が山ほどあるのに

逃避だな?

そう、逃避

いい加減に仕事へ戻れよ。もう10時だぜ。明日にひびくぞ

そうだな、仕方ない、仕事に戻るか。それにしても、あの画商女性は腹立たしいな

いい加減忘れろっての

あ、それより、ちょっとコーヒー飲みたくなったな。この前、ホント久しぶりに、ほら、自家焙煎の豆を買ったじゃん、あれ、淹れようよ

そっか、そうだそうだ、コーヒーの香りで心を癒そうじゃないか

そうしよう!



新どうでもいいこと3