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さてさて、ずいぶん長々と、しかし思い切りはしょりながら戦前ブルースの紹介をしてきましたが、最後は、やはり、この人に締めていただきましょう。

はい、ロバート・ジョンソンです。

このロバート・ジョンソンは戦前ブルースマンの中でもダントツに知名度の高い人だと思います。というのが、1990年に発売されたThe Complete Recordingsという2枚組のCDがなんと世界で100万枚以上売れてしまい、グラミー賞まで取ってしまったのです。なぜそんなに売れてしまったかというと、これはエリック・クラプトンやキース・リチャーズという超VIPミュージシャンが、「これこそ真のブルースだ、これを聞かないなんてダメダメだ、モグリだ」とひたすら宣伝したからのようです。

とにかく、そんなわけで、ロバート・ジョンソンは並み居るブルースマンの中でアルバムをもっともたくさん売った人になったというわけで、それもあって知名度抜群なのです。