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テキサスブルースの最後は、実はブルースではなくゴスペルのブラインド・ウィリー・ジョンソンです。この人はブルースはやっていませんが、演奏がすばらしいので紹介したいと思います。

いわゆるブルースは確かにやってはいないのですが、このギターのビートと強烈なボーカルは、もうブルースと完全にルーツが同じだ、ということを思い知らされるような演奏です。

彼も盲目ですが生まれつきではなく小さいころのアクシデントのせいだそうです。特徴は、親指で弾く強烈な低音弦のコンスタントベースに、非常に巧みなスライドギターを乗せたギターの伴奏に、ダミ声でシャウトする低音が効いたボーカルです。

では、聞いてみましょう。



このリズム感はやはりすごいですよね。この人もいろいろな人に影響を及ぼしていて、ロックではたとえばレッド・ツェッペリンがアルバム「PRESENCE」でNobody Fault But Mineをカバーしていたりします。スライドギターでいうとライ・クーダーとかも深い影響を受けていて、ジョンソンのインストのDark was the night, cold was the groundとかやってます。