中国は唯物、日本は唯心、というのが僕の感覚である。僕も長年、中国料理をやって来たので、この感覚は、歴史とか文学とかからではなく、そっちから来ている。なので、自分の中でわりと強固。
そもそも中国は唯物なので、論理的で、合理的である、というのが僕の理解で、それがこの工業社会、ひいては情報社会にフィットするのは当然で、あっという間に日本を追い越したのも必然に見える。中国では、国のシステム化さえ正しくできれば、恐ろしい規模とスピードで機能するはずで、ああなって当然。システム化に必要なのは有能な頭脳と権力で、中国共産党の首脳の超絶頭脳は、やはりさすがだと思う。
一方、日本は唯心なので、論理と合理がハナから苦手。西洋からにわかで輸入したけど、いつまでたっても板に付かない。その代わり、漫画アニメなどのエモーショナルな、いわゆるソフトパワーは圧倒的に強い。工業と情報で中国に勝とうとしてもおそらく無理でしょう。合理的なシステムをまったく構築できない日本の様子は、オレも現場でイヤというほど見てきた。
まー、日本の国も中国共産党みたいにトップダウンな組織にできれば、あるいはだけど、さて、中国ほど有能なトップ集団が形成できるかと言われれば、はなはだ心もとない。ちょっと古い考え方だけど、天皇を復権させるぐらいしか、思いつかない。
と、まあ、そういうわけで、中国に負けて悔しい爺さんたちは多いだろうが、ちょっとアタマを冷やして、よく両国を見た方がいいと思うけどね。
我が国は、もう、侘び寂びと、もののあわれで、いいじゃん。
おはようございます。
わたし、10年以上前から林さんのファンで、きっかけは真空管アンプの製作なんですが(私のつたないサイトにも製作記事を書いています)、おまけに以前10年以上山王に住んでいたこともあり、自分勝手な親近感も持っています。
さて、今回(12/26)と前回(12/19)のブログですが、あまりに的を得ていて強く同感しました。
これは私見ですが、日本は未だに脱亜入欧、早く対米従属の屈辱的なスタンスを捨て、アジアの国々ともっと連携を深めるべきだと思っていますが、同意する人は甚だ少なく感じます。
菊池
菊池さん、こんにちは。そんな古くからとは、うれしいです。
そうですね。昔は、日本人の欧米人に対する根強い劣等感、ということがずいぶん表立って言われていたものですが、最近はそういう言葉をまったく聞かなくなりました。すでに文明人はグローバル化していて、そういう人種劣等感のようなものはオフィシャルに無いことになったので、だいたいが今の世、欧米に対する劣等感、などという発言をしたとたん、なんだか差別感情じみていて、時代遅れに感じるほどです。
ところが、その今の世界って、我々自身が変わったからではあまりなく、外の世界がリベラル的になったからそうなっただけで、その昔言われていたその当の「劣等感」が無くなったわけでは、ぜんぜん無いと思うんですよね。形を変えていろんなところに噴出してるんじゃないかな、というのが僕の予想です。
同意する人が甚だ少ない、ということは、多くの人がそのおおもとにある欧米に対する劣等感、引け目、苦手感、に蓋をして見たくないから、かもしれませんね。