この動画、ちょっと陰謀論寄りだけど、わかりやすい。
STAP事件についてはけたくそ悪いので、ほとんど触れないんだけど、僕は、あれは、日本人の最悪な国民性が丸出しになった史上最低なできごとだったと思う。
いちいちここであげつらうのはそれこそ腹立つのでしないが、ひとつ自分の分野的に思い知ったことがある。
あのとき、多くの日本人が、STAP細胞は「あるのか、無いのか」を問題にしていて、結局、マスコミと世論の扇動で「STAP細胞は無い」という結論になって、それで、STAP細胞の発見は「嘘」だったことになり、その嘘をついた張本人の小保方さんを、日本国民を公然と騙した「悪の張本人」と定め、寄ってたかって一斉攻撃し、無残な拷問の果てに葬り去った、という形を取った(超優秀な科学者も自殺)。これが最低最悪の集団行為でなくて、なんであろう。
まず、科学において「在るか、無いか」という判断は本質的に不可能である、という科学の基本が分かっていない。もっともこれは仕方ない。科学に詳しい人ですら公然と間違える輩がわらわらいるからである。
それにしても、在るか無いか、という判断は日本人の国民性に深く根差しているので仕方ないとはいえる。言葉でものを考える人間の作り出したモノと、人間が生活している自然に在るモノの区別をしないのが日本人で、この場合も当然、STAP細胞という自然が在るか無いかが関心の的になる。西洋では、モノは言葉で作り出した人間側のことで、逆にいえば言葉を使って、あるモノが、在ることにも無いことにもできる、という風に判断していると思える。そして科学はそういう人間たちによって作られた。
哲学をぶっても栓の無いことだが、それにしても日本人、「STAP細胞は無かった」を盾に一人の人間を吊るし上げて殴打しまくる、その醜い人々について、つくづく嫌になった。こんな国、滅びてしまえと思ったよ。
もちろん、もっとも哀れで、悲しみと怒りに震えたのは当事者なのは間違いない。そして、もっとも「悪」かったのは、一人の若い女性研究者に騒動の責任と罪をすべて被せ、なんの責任も取らなかった上層部のバカどもなのも、間違いない。あと史上最低だったのがNHK。もとより見もしないし信用もしてなかったから今さらなのだが、あれでNHKの三文字は見るのも嫌になった。
やはり、腹が立って来たので、これで止め!