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地獄草紙と餓鬼草紙、そして病草紙は、いまからおよそ八百年前の平安時代末期に作られたものと言われています。仏典にもとづき、地獄と餓鬼道の様相を描いた地獄草紙と餓鬼草紙、そして当時のいろいろな病気について描写し、一説には仏教の六道における人間道を表したものと言われる病草紙、これらすべて、もとは絵巻物として製作されました。平安末期は相次ぐ災害や飢饉と、加えて末法の世とされていて、至る所に末世が見えている中でこれらの絵は生まれました。しかし実際に見てみると、同時にそれは、ユーモアや洒脱、そして援け合いの心などにも溢れていて、末世のただなかに生きた遠い昔の日本人の姿と、その心をみごとに表しています。

本サイトはこれら三つの絵巻物について、手に入る限りのデジタル画像データを使い、すべてに解説を付したもので、その全貌を収めたものです。

(本サイトはまだ仮オープンです。2021年夏に改めて文献調査し、正確を期して完成させ、また電子出版もする予定です。現在のこれはネットで極力知り得た情報をもとに構築されたものです)
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