KIND HEARTED WOMAN BLUES    (Robert Johnson)

やさしい心の女ってのをものにした 俺のためおよそなんだってやってくれる
やさしい心の女ってのをものにした 俺のためおよそなんだってやってくれる
とはいえ、そんな悪い女どもはさ、俺の好きにはさせてくれないもんだ

俺はあいつを愛してるさ でも彼女は俺を愛しちゃいない
俺はあいつを愛してるよ ああ、でも彼女は俺を愛しちゃいない
あの女、本気で好きになっちゃったんだ、彼女を放っておくなんて耐えられないよ

およそたったひとつだけ
このジョンソン様が飲んだくれるわけはね
おまえが俺をあしらうさまを思い出しちゃあ辛いんだよ
それで考え始めちまったんだ
ねえ、あんた、聞いてるかい?
俺の生活は前とすっかり変わったような気がするよ
おまえはホントに俺の心を傷つける その何とかいう男の名前を口に出すたびに

彼女はやさしい心の女 いつもどんなひどいことするか考えてる
彼女はやさしい心の女 いつもどんなひどいことするか考えてる
俺を殺しとけばよかっただろ? 心の中ではそう思ってるんだろうし

いつか、いつか、おまえとは握手をして、おさらばだ
いつか、いつか、そう、握手して、さよならだ
もうおまえを愛し続けるのはやめるよ だって、単純に、何の満足もないんだから

 

I BELIEVE I'LL DUST MY BROOM    (Robert Johnson)

これで明日の朝起きたらさ、きれいさっぱりここを出てゆくぜ
これで明日の朝起きたらさ、きれいさっぱりここを出てゆくぜ
なあ、あんた、そうすればお前の好きだっていうあの男が、あんたの部屋にいつくってことだろ

俺は手紙を出しまくるよ、知ってる街にかたっぱしから電話もかけまくるぜ
俺は手紙を出しまくるよ、知ってる街にかたっぱしから電話もかけまくるぜ
もしウェスト・ヘレナで見つからなきゃ、きっとイースト・マンロウあたりにいるだろうよ

俺は、ダウンタウンの男だれかれかまわず、ってな女はいらないよ
俺は、ダウンタウンの男だれかれかまわず、ってな女に用はないぜ
あいつはホントに性悪女だ あんな女はストリートを流すのを禁止してやらなくちゃ

俺は、とにかく、とにかく、故郷の家へ戻るよ
俺は、とにかく、とにかく、故郷に家へ戻るよ
ここじゃおまえも俺をひどい扱いだが、クニに帰りゃそうもいかないんだぜ

これで明日の朝起きたらさ、きれいさっぱりここを出てゆくよ
これで明日の朝起きたらさ、きれいさっぱりここを出てゆくよ
なあ、あんた、そうすればお前の好きだっていうあの男が、あんたの部屋にいつくってことだろ

俺は中国へだって電話するよ、俺のかわいい彼女があのへんにいるかどうか
俺は中国へだって電話するよ、俺のかわいい彼女があのへんにいるかどうか
それでもしフィリピン島で見つからなけりゃさ、きっと彼女、エチオピアかどっかにいるだろ

 

SWEET HOME CHICAGO    (Robert Johnson)

ねえ、俺と一緒に行かないか
ねえ、俺と一緒に行かないか
カリフォルニアの土地に戻ってさ、懐かしい故郷のシカゴへ

ねえ、俺と一緒に行かないか
ねえ、俺と一緒に行かないか
カリフォルニアの土地に戻ってさ、懐かしい故郷のシカゴへ

さあ、1足す1は 2
2足す2は 4、だ
ここじゃ俺もひどく荷が重い、だから決めた、俺は行くよ
泣きたい気分だよ、ねえ、あんた 一緒に俺と行かないか
カリフォルニアの土地に戻ってさ、懐かしい故郷のシカゴへ

さあ、2足す2は 4
4足す2は 6、だ
いつまでもここでだらだら遊びまわったところであんたもどっかの商売女に持ってかれるってだけだろ
しかし、泣きたくなるよ、おまえ、一緒に俺と行かないか
カリフォルニアの土地に戻ってさ、懐かしい故郷のシカゴへ

さあ、6足す2は 8
8足す2は 10、だ
なあ、女が一度あんたをだましたらさ ぜったいまた同じことをするもんだ
しかし、泣けてくるよ、ねえ、一緒に俺と行かないか
カリフォルニアの土地に戻ってさ、懐かしい故郷のシカゴへ

俺はこれからカリフォルニアへ出かけるよ
そっからアイオワのデモインズへ行ってさ
あんたには俺の助けがいるって、誰かがきっと俺にそういうだろうよ
泣けてくるじゃないか、ねえ、あんた、一緒に俺と行かないか
カリフォルニアの土地に戻ってさ、懐かしい故郷のシカゴへ

 

ME AND THE DEVIL BLUES    (Robert Johnson)

今朝早く、おまえがドアをノックしたとき
今朝早く、おまえがドアをノックしたとき
俺は言った「よう、悪魔か、出かける時間だな」

俺と、悪魔は、並んで、歩く
俺と、悪魔は、並んで、歩く
これからあの女を気のすむまでやりに行くんだ

彼女は言うさ、あんた、私をなんで嗅ぎまわってるか自分で分かってないでしょ、と
(なあ、あんた、それはお前が俺に不実だからだろうが)
彼女は言うさ、あんた、私をなんで嗅ぎまわってるか自分で分かってないでしょ、と
それは、その、深い地の底にいる、邪悪な魂のせいに違いない

俺の死体をハイウェイのそばに埋めたっていいんだぜ
(俺が死んじまったら俺をどこに埋めようが関係ないけどね)
俺の死体をハイウェイのそばに埋めたっていいんだぜ
そうしたら、俺の、その、邪悪な魂がグレイハウンドバスに乗ってさまようから

 

CROSSROAD BLUES    (Robert Johnson)

十字路へ行ってひざまずいた
十字路へ行ってひざまずいた
天の神様、どうかこの可哀想なボブをお助けください

ああ、十字路に立って車を止めようと手を振った
十字路に立って車を止めようと手を振った
誰も俺に気がつかず、みな通り過ぎてゆく

ああ、日が沈み、闇が俺を取り囲む
ああ、闇が俺を取り囲む
俺を愛してなぐさめてくれる女は、ここじゃ一人も見つからなかった

走れ、走れ、それで友達のウィリー・ブラウンに言ってやるんだ
走れ、走れ、それで友達のウィリー・ブラウンに言ってやるんだ
神様、十字路に立ち尽くす俺はこのまま沈んでいってしまいます

 

COME ON IN MY KITCHEN    (Robert Johnson)

俺が愛したあの女は、親友から奪った女だった
で、またどこかの悪党が運をつかんで、彼女を奪い返したとさ
俺のキッチンへ入れよ、外は雨が降りそうだからな

ああ、女はいっちまった あいつが戻って来ないのは知ってるさ
もっとも俺は女の最後の5セント玉まで、一切合財取り上げてやったけどね
俺のキッチンへ入れよ、外は雨が降りそうだからな

(ああ、あの風の音が聞こえるかい?)
(ああ、あのびゅうびゅういう音が聞こえるかい?)
俺のキッチンへ入れよ、外は雨が降りそうだからな

それで、女がトラブルになるとな、まわりはよってたかって女を放り出す
女が味方になってくれる友達を探したって、誰もいない
俺のキッチンへ入れよ、外は雨が降りそうだからな

冬がやってきた、ゆっくりとね
おまえもそんな干上がったような有様じゃ、この冬はとても越せないぜ
だから俺のキッチンへ入りなよ、外は雨が降りそうだからな

 

PHONOGRAPH BLUES    (Robert Johnson)

ベアトリス、あいつの持ってる蓄音機、切ない声ひとつ上げやしない
ベアトリス、あいつの持ってる蓄音機、切ない声ひとつ上げやしない
いったい、俺がどんなひどい事をしたっていうんだ どんなひどい事をあの哀れな女が聞いたっていうんだ

ベアトリス、俺はその俺の蓄音機が好きなんだ、でも、お前はネジ巻鎖をぶっ壊したな
ベアトリス、俺はその俺の蓄音機が好きなんだ、あんた、ネジ巻鎖をぶっ壊したな
それで、お前は俺の愛を取り上げて、そのまま他の男にあげちゃうんだな

そう、俺たち、そのソファの上でもやったし、その壁のところでもやったよな
でも、俺の針は錆びてしまって、ああ、もうぜんぜんできないよ
そのソファの上でもやったし、その壁のところでもやったよな
でも、俺の針は錆びてしまって、もうぜんぜんできないよ

ベアトリス、このままじゃ気が狂うよ、すっかり正気をなくすよ
ああ、このままじゃ気が狂うよ、すっかり正気をなくすよ
俺の家にまた着るもの持って帰って来てさ、俺ともう一回やり直してくれよ

あいつの持ってる蓄音機、切ない声ひとつ上げやしない
あいつの持ってる蓄音機、切ない声ひとつ上げやしない
いったい、俺がどんなひどい事をしたっていうんだ。どんなひどい事をあの哀れな女が聞いたっていうんだ

 

WHEN YOU GOT A GOOD FRIEND    (Robert Johnson)

一緒にずっといてくれる、いい子ができたなら
一緒にずっといてくれる、いい子ができたなら
空いてる時間は全部彼女に使って、愛して、ちゃんと、正しく扱うもんだ

俺はあの子にひどいことをしたけど、なんでそんなことしたのだか理由がわからない
俺はあの子にひどいことをしたけど、なんでそんなことしたのだか理由がわからない
そのときのことを考えるといつでも俺は、ただただ手を振りまわして泣きたくなるんだ

俺はいまからでも謝れるかなって思うんだ、それとも彼女は俺に情けをかけてくれるかな
ああ、彼女は俺を哀れにおもって許してくれるかな
彼女は茶色の肌の女、ほんとにやさしいいい女だったよ

ああ、おまえ、俺が正しいかどうかはわからないけど
お前の考えでは、俺はあってるか間違ってるか、どうだろう
一番親しい友達にくっついていなよ、そうすればお前の敵だってお前をひどいようにできないはずだよ

すぐそばにずっといてくれる、いい子ができたなら
すぐそばにずっといてくれる、いい子ができたなら
空いてる時間は全部彼女に使って、愛して、ちゃんと、正しく扱うもんだ

 

LOVE IN VAIN    (Robert Johnson)

スーツケースを持って、駅まで彼女についていった
スーツケースを持って、駅まで彼女についていった
ああ、とても言えない、とても、俺と彼女とはなにもかも終わったなんて
彼女との愛もむなしく終わった

汽車がホームへ入ってきたとき、俺は彼女の目を覗き込んだ
汽車がホームへ入ってきたとき、俺は彼女の目を覗き込んだ
ああ、とても寂しい、とても寂しい、泣き出さずにはいられなかったよ
彼女との愛もむなしく終わった

汽車が出て行った、あとに二つの光を残して
汽車が出て行った、あとに二つの光を残して
ああ、青い光は俺のブルース、赤い光は俺の心
彼女との愛もむなしく終わった

ああ、ウィリー・メイ
ああ、ウィリー・メイ
ああ、彼女との愛もむなしく終わった

 

TRAVELING RIVERSIDE BLUES    (Robert Johnson)

もし男があんたに辛く当たって、自分で勝手に楽しんでくりゃいい、と言うなら
もし男があんたに辛く当たって、自分で勝手に楽しんでくりゃいい、と言うなら
なあ、フライアーズ・ポイントに戻ってきなよ、それでバレルハウスで一晩中楽しもうぜ

俺にはヴィックスバーグからテネシーまで女はごまんといるけれど
俺にはヴィックスバーグからテネシーまで女はごまんといるけれど
フライアーズ・ポイントの女は、ほら、いま俺の上で跳ね回ってるよ

何色の女かなんていう気はないが、彼女の前歯には金歯がはまってる
何色の女かなんていう気はないが、彼女の前歯には金歯がはまってる
あいつは俺の体を抵当に入れて、俺の魂を担保にしてる始末だが

ああ、俺は女を連れてローズデイルへ行ってくるよ
ああ、俺は女を連れてローズデイルへ行ってくるよ
なあ、おまえ、俺たちまたバレルハウスでお楽しみだな、川沿いの街を転々としてる限りはさ

さあ、俺のレモンをジュースが滴るまで絞ったっていいんだぜ
(ジュースが俺の脚をつたい落ちるまでさ、あんた、俺の言ってる意味が分かるだろ?)
ジュースが俺の脚をつたい落ちるまで、レモンを絞ったっていいんだぜ
(ああ、そうだ、そのことを言ってるんだよ)
でも、俺はフライアーズ・ポイントへ戻るよ、たとえ頭がロックしてくたばろうと

 

HELLHOUND ON MY TRAIL    (Robert Johnson)

動き続けないと 動き続けないと
ブルースがあられのように降ってくる ブルースがあられのように降ってくる
ああ、ブルースがあられのように降ってくる ブルースがあられのように降ってくる
そんな毎日が俺を悩ませる
地獄の犬が俺をつけ回す
地獄の犬が俺をつけ回す

もし、今日が、クリスマス・イヴだったら
もし、今日が、クリスマス・イヴだったら、明日はクリスマスってわけだ
もし、今日が、クリスマス・イヴだったら、明日はクリスマスってわけだ
(あんた、一緒にいる時間はないかい?)
俺にただ必要なのは、抱きしめられるかわいい女だ
とにかく、ただ、この時間をやり過ごすために
そう、この時間をやり過ごすために

ホット・フット・パウダーを振りかけたな、俺のドアの外の周りじゅうに
俺のドアの外の周りじゅうに
ホット・フット・パウダーを振りかけたな
あんたの男のこの俺の、ドアの外の周りじゅう
そのせいだろうよ、俺が放浪したくてたまらなくなるのは
むかし行った場所へあちこち
むかし行った場所へあちこち

外で風が強くなって来るのがわかるよ
木の枝の先の葉っぱが震えている、木の上で震えている
外で風が強くなって来るのがわかるよ、木の枝の先の葉っぱが震えている
俺がただ欲しいのは、かわいい女の子
いつでも抱ける女
そう、そんな女

 

HONEYMOON BLUES    (Robert Johnson)

ベティ・メイ、ベティ・メイ、いつか君は僕の妻になるんだよ
ベティ・メイ、ベティ・メイ、いつか君は僕の妻になるんだよ
僕はかわいい優しい女の子が欲しいんだ、僕の言うことをなんでもしてくれる

ベティ・メイ、君は僕の心の琴線だ、君は僕の定めだ
ベティ・メイ、君は僕の心の琴線だ、君は僕の定めだ
君は僕の心にいつもいる、来る日も来る日も

ねえ、あんた、僕の人生はひどくみじめだよ
ああ、僕の人生はひどくみじめだよ
たぶん、僕には、愛が必要に違いない それが僕を変えてくれると思う

いつか僕は戻ってくるよ、婚姻許可証を持ってね
いつか僕は戻ってくるよ、婚姻許可証を持ってね
そうしたら、君をハネムーンにつれて行くよ、どこか遠い、遠い、ところへ

 

DRUNKEN HEARTED MAN    (Robert Johnson)

俺は飲んだくれの男、俺の人生悲惨っていうやつらしい
俺は飲んだくれの男、俺の人生悲惨っていうやつらしい
生き方を変えることさえできれば、本当によかったんだけどな
 
ぼろ糞に言われちゃ、追い立てられてきた、お袋の家を出てからずっと
ぼろ糞に言われちゃ、追い立てられてきた、お袋の家を出てからずっと
しかし、なんでか分からないよ、こいつら性悪女を放っておけない俺
 
親父が死んで残った俺に、お袋はできる限りのことをしてくれた
親父が死んで残った俺に、お袋はできる限りのことをしてくれた
どいつもこいつも恋愛ってゲームに夢中だが、それで良かったためしがない
 
俺はみじめな飲んだくれの男、犯した罪がすべての原因だ
俺はみじめな飲んだくれの男、犯した罪がすべての原因だ
性悪女にフラフラ付いてくその日が、俺が落ちぶれるまさにその日だよ

 

32-20 BLUES    (Robert Johnson)

彼女を呼びにいっても無駄だよ、来ないから
彼女を呼びにいっても無駄だよ、来ないから
ホット・スプリングズじゅうの医者を集めても彼女はもう助からないね
 
もし、お前の彼女が手に負えなくなって、もうやりたくないなどと言い出したら
もし、お前の彼女が手に負えなくなって、もうやりたくないなどと言い出したら
俺の32口径20型ピストル持って行って、そいつを真っ二つにしてやれ
 
あいつは38スペシャルを持ってるけど、それじゃぜったい役不足
あいつは38スペシャルを持ってるけど、それじゃぜったい役不足
俺のは32口径20型、俺の陣営はもう完璧ってわけだ
 
女を呼びにやっても無駄だよ、来ないから
女を呼びにやっても無駄だよ、来ないから
ホット・スプリングズじゅうの医者を集めてもあいつはもう助からないね
 
俺はピストルをぶっ放すよ、マシンガンもぶっ放すよ
俺はピストルをぶっ放すよ、マシンガンもぶっ放すよ
夢中にさせたのはあんただろう、そら、その男が、あんたの所へお出ましだ
 
おい、お前、昨晩はどこへ行ってたんだ
おい、お前、昨晩はどこへ行ってたんだ
髪の毛はぐちゃぐちゃでまともに口もきけないありさまじゃねえか
 
彼女の持ってる38スペシャルも、ああ、なかなかのもんだよ
彼女の持ってる38スペシャルも、ああ、なかなかのもんだよ
でも俺の32口径20型はこれは、もう、地獄の業火ってやつだ
 
女を呼びにいっても無駄だよ、来ないから
女を呼びにいっても無駄だよ、来ないから
ウィスコンシンじゅうの医者を集めてもあいつはもう助からないね
 
おい、お前、昨晩はどこへ行ってたんだ
おい、お前、昨晩はどこへ行ってたんだ
陽がすっかり上がるまで、お前は家に帰って来なかったな
 
ああ、ぜんぜん休まるときがないんだよ
ああ、ぜんぜん休まるときがないんだよ
32口径20型を胸の上に乗せて、横になっては落ち着かず

 

STOP BREAKING DOWN BLUES    (Robert Johnson)

オレが通りを歩いてるといつも
きれいなおねえちゃんがよってきてオレに向かって騒ぎだす
騒いで絡むの止めてくれ、なあ、騒ぐのは止めてくれないか
オレのコイツがあんたの脳ミソ爆発させて、それで、あんた、おかしくなるんだろうが
 
オレはもう通りは歩けないよ、心落ち着けてさ
どっかの性悪女もやって来てオレに向かって絡みはじめる
騒いで絡むの止めてくれ、頼むから、騒ぐのは止めてくれないか
オレのコイツがあんたの脳ミソ爆発させて、それで、あんた、おかしくなるんだろうが
 
あんたら土曜の夜の女ども、下品なバカ騒ぎが大好きだろう?
お前らって男の評判をめちゃめちゃにするほかになんかできんのかい?
騒いで絡むの止めてくれ、頼むから、騒ぐのは止めてくれないか
オレのコイツがあんたの脳ミソ爆発させて、それで、あんた、おかしくなるんだろうが
 
さあ、オレのかわい子ちゃんにこのナインティナインディグリーの秘薬をやったらさ
しまいには、飛び上がって、ピストルをオレにつきつける始末だ
騒いで絡むの止めてくれ、頼むから、騒ぐのは止めてくれないか
オレのコイツがあんたの脳ミソ爆発させて、それで、あんた、おかしくなるんだろうが
 
オレはもう通りを歩きに行くこともできないよ
それにしてもあんたら、オレに絡むのやめてくれよ
騒いで絡むの止めてくれ、頼むから、騒ぐのは止めてくれないか
オレのコイツがあんたの脳ミソ爆発させて、それで、あんた、おかしくなるんだろうが

 

RAMBLING ON MY MIND    (Robert Johnson)

どっかへ行っちまいたい、放浪したい気持ちでいっぱいだ
どっかへ行っちまいたい、放浪したい気持ちでいっぱいだ
彼女と別れるのはつらいよ でも、あいつがあまりにひどい仕打ちをするので

あれこれの嫌なことで俺の心がいっぱいだ
ねえ、おまえ、嫌なことばかりだよ
おまえといま別れるのはつらいよ でも、おまえはあまりにひどい仕打ちじゃないか

駅まで走って 朝一番の郵便列車をつかまえるんだ
(列車が近づく音が聞こえる)
駅まで走って 朝一番の郵便列車をつかまえるんだ
俺は何とかいう女のせいでブルースにとりつかれ、あの子は俺のせいでブルースをつかまえる

俺は今朝ここを出てゆくよ、腕を組んで泣きながら
俺は今朝ここを出てゆくよ、腕を組んで泣きながら
ここであの子と別れるのはつらいよ でも、あいつはあまりにひどいじゃないか

あれこれの嫌なことで俺の心がいっぱいだ
あれこれの嫌なことで俺の心がいっぱいだ
あの子とは別れなくちゃ あいつはあまりにひどい仕打ちだしね

 

IF I HAD POSSESSION OVER JUDGMENT DAY    (Robert Johnson)

もし俺が最後の審判を好きにできるんだったら
もし俺が最後の審判を好きにできるんだったら
俺の愛してるあの女なんか、祈る権利すらなくなるわけだ
 
山へ登って目の届く限りあたりを見渡した
山へ登って目の届く限りあたりを見渡した
どこかの男が俺の女をモノにして、孤独なブルースが俺をモノにする始末
 
俺は、床にのたうち、転がりまわって、一晩中泣いてたよ
俺は、床にのたうち、転がりまわって、一晩中泣いてたよ
それで朝起きたときには俺のかわい子ちゃんはいなくなってた
 
腕を組んでゆっくり立ち去って行くほかなかったよ
腕を組んでゆっくり立ち去って行くほかなかったよ
俺は自分に言った、お前だっていつかきっとつらい目にあうぜ、とね
 
さあ、いい子だからこっち来て俺の膝の上に座んなよ
さあ、いい子だからこっち来て俺の膝の上に座んなよ
やつらが俺をどんな風に扱ったか、あんたにぜんぶ話したいんだよ

 

LITTLE QUEEN OF SPADES    (Robert Johnson)

あの女は可愛いスペードのクイーン 男らは彼女を放っておけないな
あの女は可愛いスペードのクイーン 男らは彼女を放っておけないな
彼女がその体をひらいて見せるたびに ああ、ひんやりぞくっとするものが俺の全身を走るんだよ
 
これが最後だって言うんなら、俺もギャンブル女をものにすることにするよ
これが最後だって言うんなら、俺もギャンブル女をものにすることにするよ
男にはそんな女はホントは必要ない なあ、あんた、だって有り金を全部女にやっちまうはめになるだろ?
 
みなが皆、あの女と寝るとすごいっていうよ だってあいつアレを使ってる
みなが皆、あの女と寝るとすごいっていうよ だってあいつアレを使ってる
彼女、体の使い方を分かってるんだよ でも、もっとも、こっちにはひどく堪えるけどね
 
なあ、かわい子ちゃんよ 俺はずっと王様で、あんたはクイーンだったよな
なあ、あんた、俺はずっと王様で、それで、あんたはクイーンだったよな
二人の頭を合わせて使ってさ なあ、あんた、それで俺たちの金、もっと増やそうじゃないか

 

DEAD SHRIMP BLUES    (Robert Johnson)

今朝起きたら俺のエビが全部死んでいた
今朝起きたら俺のエビが全部死んでいた
なあ、あんたのことを考えてたんだよ、俺の嘆きが聞こえないかい
 
俺が持ってたのは死んだエビ、誰かが俺の池で釣りをしている
俺が持ってたのは死んだエビ、誰かが俺の池で釣りをしている
あんたには特上の餌を差し上げたろう? ひどいことなんかできやしないよ
 
俺が何をしても、あんた、その口はお高く止まったまま
俺はかつて釣りをしていた穴のあたりで、立往生したまま
俺が何をしても、あんた、その口はお高く止まったまま
かつて釣りをしていた穴から、あんたは俺を立往生させたまま
 
俺が持ってたのは死んだエビ、誰かが俺の池で釣りをしている
俺が持ってたのは死んだエビ、誰かが俺の池で釣りをしている
やつら、俺の出目魚を捕まえてその骨をバーベキューにしてるところ
 
さあ、あんたは俺のエビを取って、俺をダメにしてしまった
俺はぜんぜんできないよ、自分で放出するまで無理だ
俺のエビをつかまえて、ああ、あんた、それをダメにする
なあ、俺にはぜんぜんできないんだよ、自分で放出するまで