日本の麺類の代表は、蕎麦とうどん、そしてラーメン、ということになるだろう。もちろん、古くからある麺といえば蕎麦とうどんであろうが、大衆料理としてラーメンを外すことはできない。
蕎麦屋には大まかに分けては3種類ある。それは「立ち食い」と「町のそば屋」と「高級蕎麦屋」である。味やサービスの観点で見ると、この順で高くなって行く。ここでは高級蕎麦屋は改めて紹介するまでもないので、大衆食として非常に特色のある、立ち食いと町のそば屋を別項として扱って紹介する。
ちなみに、蕎麦屋と称する店に入るとほとんどの場合、同じ料理名で蕎麦とうどんが選べるようになっている。蕎麦だけ、あるいはうどんだけ、という店は少数であろう。ただ、蕎麦屋に対して、わざわざうどん屋と称する店もあるので、うどんは別項で立てた。
ラーメンは、元来は中華料理とセットで提供されるラーメン屋のものであったが、昨今は工夫を凝らした特色のあるラーメンのみを専門で出す店が恐ろしい勢いで増えている。ラーメン専門店は昨今のものでもあり、特別には取り上げず、ここでは昔ながらのラーメン屋を取り上げることにする。