趣味で電子工作などしていたのは、ざっと三十年前の小中学生のときだった。当時は、子供らしく、まさに夢中になって、来る日も来る日も部品をいじったり、本を眺めたり、回路図や実体配線図を描いたりしていたのを覚えている。

それいらい、必要に迫られていくらかは電子ものを作ったこともあったが、 ずっとご無沙汰であった。それが、真空管アンプ製作をきっかけに、また再び始まった。30も歳をとっただけあって、今度は少しノリが違い、実質的になり、使えるものを作るようになった。

それでも、電子部品のあの独特のルックスが気に入っているというところは変わらないかもしれない。今は、真空管アンプから始まった我が家のオーディオ環境の整備として、あれこれ作っているが、それが一段落したら、これら部品をオブジェにしてアートに走ろうかとも思っている。