6L6シングルエンドによる5Wギターアンプ
オーディオ回りの自作はいまだに続けているが、今回真空管ギターアンプの製作に手を出してみた。いろいろ調べてみると、ギターアンプの世界はオーディオアンプの世界とはかなり異なっていて、これもなかなか面白い。そこで、きっかけから実際の製作まで、フェンダー系ギターアンプの自作に少し詳しく書いてみた。
インターネットで調べてみると、ギターアンプの製作の本場は圧倒的にアメリカである。驚くほどたくさんの人達が、ギターアンプを自作したり、改造したりしていて、情報もふんだんに出回っている。さすが、エレキギター発祥のお国である、プロからアマチュアまで音楽をやっている人間の層の厚さが圧倒的にすごい。僕もさっそく、アマゾンドットコムでA Desktop Reference of Vintage Guitar Ampsという本を購入した。ハンドメイドのギターアンプを製作販売しているKendrickという会社を興したGerald Weberさんの書いたチューブギターアンプのノウハウ書である。
オーディオアンプとの世界の違いを紹介するため、このウェーバーさんの本から、ビンテージギターアンプの特徴や改造のポイントを紹介している部分を次に抜き出してみよう
いかがだろうか、オーディオの世界とかなり異なっていることが分かる。高忠実度は問題にされず、一種のエフェクターとしての役割を担っているのである。
さて、自作したギターアンプは、オールドフェンダーのシングルエンドの小さなギターアンプの回路をベースにして、試作してみたものである。適当なスピーカーをつなぎ、ストラトキャスターをプラグインして実際に弾いてみると、いや、そう悪くはない。そこで、オークションでスピーカーボックスを落とし、そこに全体を収納し、ギターアンプの形にしてみた。とはいえ、校内放送用の天井吊りスピーカーであり、ちゃちいが、音はまあまあである。知り合いの小さなライブハウスに置かせてもらい、マイギターアンプとして使ってみようと思っている。