えーと、録音機材は超しょぼくて、ZOOM社のPS-02とストラトだけである。しかし、このPS-02だけど、小さいけどデモテープ作りなどにはいいよ。3重録音ができて、ドラム・ベースのパターン付き、ボーカルマイクとエフェクターが内蔵、手のひらに乗る超小型で値段も三万円ほど、という代物である。もっとも、ドラム・ベース機能が弱く、打ち込みではなく、パターン選択なので、ドラム打ち込みの人にとっては機能不足で完コピには使えない。
さて、今回のビートルズアレンジだが、ベースギターを持っていないので、ベースっぽいところはトーンを落としたギターである。PS-02のベースは不完全すぎて使わなかった。これに対して、ギターにかけるエフェクトは完璧に近く、ZOOM社の十八番の各種マルチエフェクター(同時7、8個ぐらい)がすべてこの中に入っているので、ギターはこれでOKである。あとPS-02は最終ミックスダウンが弱く、個別エフェクトがかけられないし、たいしたことができない。
それでは、だいたい録音した順にメモを書いておく
◆Two of us
最初に録音したのがこれ。歌はボブディラン調で、サビは最初サッチモ風にしたが失敗し、結局3テイク目ぐらいでポールみたいな声で入ってしまった。ギターはジミヘンのLove or confusion風かな、結局ギター2本とドラムで終わり。ど頭のBeavis & Butt-headは、ずっと後に録音して、最後にオーバーラップさせた。これが一番似てるかも(笑)
◆Across the universe
これの歌メロはジミヘンのエレクトリックレディーランドの中のジャムセッションぽい曲のほとんどパクリ。なんか曲が似てるから頭の中でオーバーラップした。ギターは3本で、ホントはもっとジェットマシーンぽい作りだったんだけどミックスに失敗し、ジェットマシーンがあんまり聞こえない。
◆Let it be
これって昔、このアレンジでブルースロックバンドでやったことがあって、そのまま。ピアノの代わりのギターフレーズだが、ホントはジミヘンのLittle wingみたいな絶妙なノリで弾きたいところだが、ヘタでそれができない、くそー。キーはAに落としてある。ベース代わりのトーン落としギターを入れてある。
◆One after 909
これは、Jimmy Reed風のミディアムテンポのブルースで決まりでしょう、ということで全編コーラス。ギター2本とドラム。ギター2本は、Eddie TaylorとJimmy Reedでやってて、ここまでやるならブルースハープ入れなきゃねー、と言いたいがハープ吹けない
◆Dig a pony
この辺からは義務感による録音です(笑) この曲は困りもので、PS-02には3拍子が無いんだよ! 仕方ないので、ドラムは使わず机を叩いて原住民風。ギター2本の沖縄っぽい(と自分では思ってた)ハモと、生ギターエフェクトをかけたエレキのサイドを入れて録音。演奏がまるで変な割に歌がまともで釣り合ってない。いやー、こりゃダメだー
◆Dig it
このリズムも無いんだよねー。原曲ではビリープレストンに合わせてリンゴがとっても変な、でもお茶目なドラミングしてるよね。あれは無理。仕方ないからヘビメタ風(というかパンク?) ジミヘンみたいにトレモロアーム使って弾きまくりたかったけど、あれってメチャクチャのようでとても難しい、ぜんぜん出来ないや。最後のオノヨーコ(?)は後からかぶせた
◆I me mine
こりゃやっぱジャズだよなー、ということで4ビートに決まり。ギターとベース代わりギターとジャズドラムで演奏し、お歌入れ。最後にシャッフルのとこの歪んだギターをダビングして終わり。
◆Maggie Mae
ディストーションギターのオーバーダブは最初と最後だけで、ほとんどギターとドラムだけ。歌もホントはコーラス入れるんだろうけど、練習が面倒くさいから止め。歌い込みもせずに超いい加減
◆For you blue
これは、最初の最初からElmore Jamesで行くことにしてた。なぜかというと原曲の間奏でジョージが笑いながら"Elmore James goes nothing on this, baby"って言ってたから。なので演奏はすぐにOK、ギター2本とドラムである。しかしヒドイ歌だ! でも楽しかった(笑) 最後に"This is just Elmore James, nothing else, baby"と入れてみた、バカねー
◆I've got a feeling
うーん、一体この曲どうやろう・・とちょっと悩んだ。最近バンドで原曲を一音下げて、そのものっぽくやったりしてたけど、やっぱ、あのポールの歌を真似るのはきついよ。ということで、こんな風にした。初めてのダブル歌(なんて言うの? 同じメロを同じ人が歌ってかぶせるやつ)、しかもメロのリズムがずれてる超いい加減。
◆The long and winding road
これもLet it beと同じくジミヘン風のバッキングギターによるもの。この演奏が一番シンプル。ギター、ドラム、歌だけ。しかし、歌が難しいわ、この曲。最初カラオケみたいなガンガンエコーをかけてたんだけど、余計ヘタに聞こえるので、エコーを切り、音程ごまかしジミヘン唄法(ディラン唄法とも言う)でがんばった
◆Get back
この最後のヤツが一番困った。というのは、歌の録音はさすがに奥さんがいると恥ずかしくてできない。で、なかなかいなくならないのである(笑) 彼女がコンビニへ出かけたすきに2テイク、大急ぎで歌い、マシな方を採用したが、超適当。演奏も適当。バッキングはともかく、ここまでボニーレイト風にしたからにはギターはスライドでしょう、と思ったものの、スライドが難しくてうまく出来なかった。仕方ないので適当なギターかぶせて終わり、最もいい加減な演奏で締めくくりとなってしまった
以上で終了である。もう二度とやらないと思う(笑) それにしても完コピの人たち、忍耐強いねー。だって完コピの場合、各パートについてかなり練習しないとできないでしょ?? 僕のは激適当なアレンジだから、練習ほとんどなしでワンテイクがほとんどだもん、とても楽。もっとも歌はそうはいかない。歌もっと練習しないと、なんかオレってメロが全体にフラットぎみだし。ボーカルスクールにでも行こうかな、と真面目に思っちゃったよ。
それじゃーねー!