七人の侍
(黒澤明)
三船敏郎を先頭にした7人の侍の白黒のポスターしか知らなかった僕は、勝手に、とっても渋くて、暗い感じの、ハードボイルド映画だと思い込んでいたんだけど、見てみたら、まるで違う映画でびっくり。抜群に面白くて、楽しめる、極上の娯楽映画だった。野武士の襲撃に苦しむ村の百姓に雇われる7人の浪人の戦いの物語だったんだね。それにしても、この7人、よくこれだけの配役を集めたね、一人一人がものすごくいい味出していて、男ながらに皆に惚れちゃったよ。そして、明日は戦って死ぬかもしれない、この侍たちが、また、くったくなく、よく笑うこと。笑って、泣いて、戦って、明日を無駄に思い煩うことなく眠る、この侍たち、憧れるねえ、オレもあんな風に生きたいなあ、と思うことしきり。もっとも自分は百姓の側かな、どうなんだろう。