悦楽共犯者
(ヤン・シュバンクマイエル)

面白い、変な映画もあるもんだね。鶏になって憎い家主のおばはんを殺したい男、TVアナウンサーの女性を見ながらオナニーマシンで快感にふけりたい男、あらゆる妙な器具を使ってガレージでオナニーに耽りたい男、それから、家主のおばはんは秘密SMのサディストになって先の間借り人を殺す儀式を執り行い、郵便配達の女性はパンくずを玉に丸めて鼻と耳の穴に大量に詰め込み、旦那に相手にされないTVアナウンサーの女性は鯉に足の指を吸わせて快感に耽っている、とまあ、ひたすら意味不明な快楽の虜になった人達が、これまた、ひたすら、その辺にあるものを利用して工作に没頭し、快楽のための道具を製作する。以上の事々が、セリフ無しで、ひたすら進行している。当の快楽の変さ加減といい、工作の奇抜さといい、抜群に面白いけど、うーん、1時間以上の長時間、まったくセリフなしで展開されて、眠くなってしまったー。