エド ウッド
(ティム・バートン)

史上最低の映画監督エド・ウッドのマスターピース3作を見た後に、エドとはうってかわって一級の監督ティム・バートンによる、エド・ウッドその人を描いたこの映画を見た。この映画の中で制作している映画が、ちょうど僕の見た3作なので、そう、このシーン、これこれ! って感じで、相当楽しめる。それにしてもティム・バートンの映画は、当たり前だけどエド・ウッドのそれと違って作りがとってもちゃんとしているわけで、変な話だけど、見ていて、うーん、これはエド・ウッドのオリジナルの方が面白いかもしれない、と感じてしまった。世間のレビューなどを見ると、このティム・バートンを先に見て、それで興味からエド・ウッドのオリジナルを見る人が多いようで、ほとんどの人が見なければよかった、と失望している。うん、その気持ちよく分かる。僕の感想では、エドを基準にすると(そんなことしていいのか? 笑)ティムはすごくふつーうに感じるし、ティムを基準にするとエドは、うん、やっぱり最低の映画かな。というわけで、「ふつう」と「最低」ならこの勝負エドの勝ちかな(意味不明か) ところで、コンピュータの話で恐縮だが、アメリカのベル研究所が作っているUNIXの次世代オペレーティングシステムに、エドの映画にちなんだPlan 9という名前が付けられているそうだ。プラン9がんばれ!