えびボクサー
(マーク・ロック)
2m10cmに巨大化したエビをボクサーに仕立て上げて、TV出演で一山当てようとするオヤジが、なぜか途中からエビに愛を感じてしまい、TV出演を中断して、エビを海に返してしまう、というアホなプロットをけっこうまじめに撮っている。この映画、本国のイギリスではエビへの虐待が問題になり上映されなかったが(これはたぶんウソです 笑)、とうとう世界初の日本での公開というふれ込みで、今でこそあまりありがたがられないが、古くはエビフライ、少し前はエビチリ、とエビ消費量世界ナンバーワンの日本だからこその、えびボクサーで「もう、海には帰れない!」とかいうコピーとともにエビのドアップのポスターは良かったよ。この映画、なんといっても、着ぐるみそのものの巨大エビのB級さが話題だった。最後の、TVスタジオの悪趣味なローマ競技場風セットの中で、固定器具をとうとう外された巨大エビが、逃げまどう出演者たちを、節足をわさわさ動かしながら追い回し、ポンポンなぐるシーンは、ほとんどどおくまんの青田赤道状態で、けっこうトラウマかもしれない(笑)