低音弦のみのもっともシンプルなパターン

譜面 

ロバート・ジョンソンがレコード上で初めてプレイしたこのパターンは実際画期的なもので、その後のシカゴブルースのビートの基礎になり、のちチャック・ベリーがこれをシャッフルから8ビートに移してロックンロールの基礎となり、それらがのちのロックミュージックに連なっている。このパターンだけマスターすればあとはもうブルースを歌うだけで立派なブルースの楽曲になるので、これだけでもう十分。キーを変えたければカポタストを使えばいい(かな?)

とはいえ、この跳ねるような、踊るような独特のシャッフルビートを気持ちよく弾くのはそう易しくない。譜面だけで表現するのは無理なのでよく聞いて、たくさん弾いて自分のビートを作って頂きたい。ここで、譜面に書けないというのは、具体的には、左手の指、右手の指や掌などで弦をミュートして音を途中で切るタイミングや、右の親指で弦を弾く強弱、指と弦の角度による弦の鳴り方(音質)の変化といった、口で言うとややこしい事々がうまく一体になってビートが出るということである。一口で言えば、全体的な弦のコントロールの仕方が大切なのである。

とはいえ、そう難しく考えずに譜面通りにふつうに弾いても十分に楽しめるので、ぜひこの単調なパターンを延々と弾き、トランス状態に陥って頂きたい。

左手の指使いを合わせて示してあるが、この通りでなくてはいけないわけではない、弾きやすいように適当に変えて構わない。右手の指使いとしては、親指でベースパターン、人差し指、中指、薬指(小指はふつう使わない)の3本でコード、メロディを弾く。ちなみに人差し指以下は爪を伸ばして爪でひくのと、指先で弾くのと2種あり、各々サウンドは異なるが、どちらでも。