第1弾 基本バッキングパターン

まずは基本バッキングパターン3種である。ブルースといっても様々なスタイルがあるが、ここで紹介するのは、ロバート・ジョンソンの弾き語りブルースで使われている典型的なパターンをベースにしたものである。彼がレコーディングしたのは1936、1937年。ここで聞かれる低音弦のパターンはウォーキングベースと言われ、当時のブギウギピアニストの左手のパターンを、彼がギターのパターンに移し変えたものと言われている。ここで紹介するパターンは、弾き語り用であるが、実際これ自体1950年以降のシカゴブルースにおけるギターバッキングの基礎となったものなので、これをエレキギターでそのまま弾いてバンドでプレイすれば、シカゴブルースバンドでそのまま使える。

紹介するパターンはEのキーでプレイされている。弾き語りブルースではベースとコードとメロディーを一人でプレイするため、開放弦が使いやすいキーを使うことが多い。キーEでは、6弦開放がE、5弦開放がAなのでパターンが作りやすく、よく使われる。他に、キーAでは、5弦、4弦、6弦の開放がそれぞれA、D、Eなので、これもよく使われる。ブルースのコード進行についてはEX1を参照して頂きたい。