かのヴィンセント・ヴァン・ゴッホについて書いた本を自費出版したのは、かれこれ十年ほどむかしのことである。当時の僕は、西洋絵画芸術にどっぷりつかっていたのだが、そのきっかけになったのが、このゴッホの絵画との出会いであった。当の本のほうは、知り合いや友人に配ったていどで、律儀にちゃんと読んで感想をくれた人たちには本当に感謝している。この本、自費出版ということで世に出しても特に目立ったことも起こらなかったが、僕なりに精魂を傾けて書いたもので、ゴッホに対するささやかな感謝の印として、これからもどこかの書棚にひっそりと収まっていることだろう。

それを、今回、もう一回引っぱり出してみよう、というわけである。文中では、ゴッホのあれこれの絵画についてふんだんに言及されているのだが、写真やデータが載っていないせいで、かなりのゴッホ好きでないと意味がはっきりつかめない文が多かったはずである。本の方は、白黒の絵画が章ごとに一枚載っただけだった。そこで、ここでは、文章の抜き書きと共に、当の絵画の写真と、その絵画に関するデータ、解題などを載せたページを作ってみることにした。何かの参考になれば幸いである。

電子出版で公開中→ こちらへどうぞ

 


ノート

書名: ゴッホ 〜崩れ去った修道院と太陽と讃歌〜
著者: 林 正樹
出版社: 近代文芸社
出版社在庫もなく、著者分在庫もなくなってしまいましたので電子出版の方でおねがいします。