はじめに


特段の理由はないのだが、僕は映画をあまり見ない。でも別に嫌いではないので、普通の作品を、人並みにときどき見る、というていどのことはしていた。その僕がさいきん、ある人(妻)の影響で、ミニシアターなどに連れ出され、いわゆるアート系に分類されるような映画や、ちょっと変わった映画などを見るようになった。彼女はその道の映画通で、日頃、僕の映画趣味の悪さ、あるいは無関心さを嘆いており、この無知なヤツを教育しようとしているらしい。それで、さらに、僕にそれら映画を見た感想文を書け、という。まるで中学校の映画実習である。まあ、いい、僕もこの計画に乗っかって、これら映画の率直な感想など書いてみようと思う。


再開の言  2010年1月

最後に書いてからずいぶんと年月が経った。さっきファイルの日付を見てみたら、なんと2004年になっているではないか。すなわち、6年も前である。それで改めて自分の感想文をぱらぱらと読んでみると、それほど自分の人間性は変っていないようで、なんだかほっとしたよ。まあ、言い換えれば、6年もたったのにまるで進歩がない。でも、やはり、変らない、というのはいいことである。目の付け所にあまり大きな変化はないようだし、このまま再開しても違和感は無さそうなので、つれづれと書き足してみようと思う。