第2弾 弾き語りギターソロ

さて、第2弾は本来なら歌とギターオブリガート(歌に対する合いの手)となるはずなのだが、歌を譜面に書いても仕方ないし、まあ、ギターソロができるようになれば歌のオブリガートもできるだろう、ということで一足飛びにギターソロで行ってみよう。

ここでもロバート・ジョンソンのパターンをベースにしたギターソロである。弾き語りブルースギタリストは彼以外にも当然たくさんいて、1930年前後10年ぐらいの間にすごい奴らがうようよしていた。ギタースタイルのバリエーションは実に広く、たかがギター1本をよくここまでいろんな風に鳴らしたものかと感心する。かなり変態的なのもあり、この辺に興味があればいわゆる戦前ブルース(1940年以前)の、まずミシシッピーブルース(南部)、そしてテキサス(西部)、ジョージア(東部)と聞いてみるとよい。

さて、ギターソロは基本的にはアドリブなので、何を記譜するか悩んでしまうのだが、なるべくあとで応用がきく典型的なフレーズが登場するようにしよう。ここでアドリブと言っても完全にゼロから出発する訳ではなく、単に1、2小節分の決まったフレーズを複数覚えておき、それを気の向くままに適当に繰り出しているだけで当面十分である。そのうち慣れてくると、フレーズとフレーズをなめらかにつなげるために、それぞれのフレーズをすこしずつ変化させることができるようになる。そうなれば誰が聞いてもアドリブで演奏しているように聞こえるという訳である。