病草紙はオモシロイ

病草紙(やまいのそうし)はほんと、オモシロイよ。「けつのあなあまたあるをとこ」とか。烏帽子を被ったきわめて情けない顔の男がケツをまくり上げて糞をしている。しかし、尻全体から糞がしたたり落ち、まことに辛そう。その悲惨なケツを女が覗き込んでいる。それでは台詞をもう一回反芻してみよう。「あなあまたある」というところに「あ」が六つ続いている。実はこの病気は今でいう「痔ろう」なのであるが、この音により、複数の肛門ができてしまったこの男の尻の様子を視覚的に知ることができる。などなど、このように、病草紙にはたくさん見ものがある。

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