副社長の自殺

サムソン電子の副社長が自殺したってね。僕と同じ歳の51だ。その遺書には、過重な社内プレッシャーについての言及が残っていたそうだ。しかし、なぜ、社会組織というのは、気付いて見ると右にも左にも前にも後ろにも逃げ場がないという風な錯覚を人に与えてしまうのだろう。一個の生物として自身は自由なはずなのに。

そんなこともあり、大真面目な趣味、というのは大事なんだろうね。社会組織生活とぜんぜん違うところに何かを持っているということ。もっとも、さいきん、そういうことがよく言われるわりにはそれほど助けになっているかどうかは、分からない。当の行き詰まりを打開してくれるわけではないので、意外と逃げ道にならなかったりもする。つまり、社会で逃げ道がなくなったら、趣味の世界に逃避できるかというとそうも行かない、ということだ。

なので、大真面目な趣味を持つ、というのは、一般に考えられているように、気晴らしや逃げ道、といった現実的なものと言うよりは、心の持ち方を徐々に変えてくれるものとして機能するんじゃないだろうか。つまり、人生は、枝分かれした一本の細い道を歩いているんじゃなくて、大洋に浮かんでどこぞの島を目指している、とイメージすることが大事だと思うんだが、趣味というのはそういう心持を育ててくれるような気がする。

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